ディズニーランドのハッピーサイクル研修+

STEP 4 お客様から感謝の気持ちが返ってくる

第六章 6-5

この本の目次

アナタのお店を好きになってくださったお客様は、次にどんな行動にうつるでしょう?

その答えは非常にシンプル。

そう、そうですね。またお店に来てくれますよね!

ほかでもない「アナタのお店」を選んで、来てくれるようになります。

アナタがお客様の立場でも、きっとそうしますよね。

ハッピーな体験をしたお店には、また行きたいと思うものです。

また、ステップ3でお客様からアナタのお店の話を聞いた、お客様の家族や恋人、友人、同僚といった、まだアナタの知らないお客様も、アナタのお店に足を運んでくれるかもしれません。

その「新しいお客様」にも「誰かに話したくなるようなハッピー」を提供できれば、きっとお店のファンになって、「アナタのお店」を選んで来てくれるようになるでしょう。

お客様が何度も来てくださること、常連さんになっていただけるということは、お店側から見れば「ありがたいこと」ですが、それだけではありません。お客様の側から見ると、それはお店に対する「ありがとうの気持ち」ととらえることもできます。

たとえ声に出して「ありがとう」とはいわなくても、わざわざアナタのお店を選んで何度も来てくださるという「態度」で、お店が提供するサービスに対し「ありがとうの気持ち」を表現しているといえるのです。

お客様から「ありがとう」の気持ちをいただけたら、サービスパーソンとしてこれほどハッピーなことはないですよね!

アナタの起こした「サービスを楽しむための小さなアクション」は、結果としてお客様にハッピーを与えます。

そのハッピーは、お客様から別の誰かに伝えられ、少しずつ広まっていきます。

ハッピーを感じたお客様は、そのハッピーを誰かに伝えながら、「アナタのお店」を選んで来てくれるお客様になっていきます。

わざわざ選んで来てくれるのは、お客様からの「ありがとう」の気持ちゆえ。その気持ちを受け取って、あなたはハッピーになれます。

こうしてアナタがお客様に提供したハッピーが、最終的にアナタの元にハッピーになって返ってきました!

これが『ハッピーサイクル』です。

え? 「サイクル」になってない?

そんなことないですよ!

だって、感謝の気持ちを受け取ったアナタは、それで終わってしまうんですか? 違いますよね。

お客様からの感謝の気持ちを受け取ったアナタは、もっとハッピーを起こそうと頑張るはず。そのための新たな一歩を、より進化した一歩を、「まずは自分からやってみる」という気持ちが起きるはずです。

ほら、ここでステップ1に戻った!

このように『ハッピーサイクル』は、アナタがステップ1を踏み出した瞬間から、ぐるぐる永遠にまわり続ける連鎖になっています。

自分から踏み出した『ハッピーサイクル』の一歩は、巡りめぐって自分のハッピーに変わるわけですから、途中で歩みを止めないかぎり、いつまでもアナタのサービスライフをワクワクと楽しいものにしていきます。

う~ん、こんな素晴らしい仕事なんて、ほかにないな!

2026年の補足

「また来ること自体が"ありがとう"の態度」。この本文、実は数字でも裏づけられています。オリエンタルランドがかつて公表したところでは、東京ディズニーランド・ディズニーシーとも、一度でも来園したお客様のリピート率は90%以上(2013年時点の発表)。もう、驚異的な"ありがとう"の量です。声に出さなくても、「また選んで来る」という行動が、いちばん雄弁な感謝なのかもしれません。キャストが回し続けたハッピーサイクルが、この数字になって返ってきている。そう思うと、胸が熱くなります。