さてさて、ここまで長い時間おつきあいいただき、ありがとうございます。
あともう少しだけ、このままおつきあいいただけますか?
OKですか。ふぅ、よかった。
ここまで、ディズニーランドをさまざまな角度から見ることで、「楽しくサービスをするにはどうしたらよいのか?」についてお話ししてきました。
いろいろなテーマがありましたが、それらを全部ひっくるめて、ひと言でいうならば、
「サービスをしている自分が楽しめれば、サービスを受けたお客様も嬉しい!」
ってことなんです。
そして、次がこの本の主題。これをお伝えしたいために、私はここまで書いてきたんだといってもいいです。
サービスすることが楽しい
→
サービスされるお客様は嬉しい
→
「ありがとう」の気持ちがお客様から返ってくる
→
もっとサービスを楽しく感じられる
→
サービスされるお客様はもっと嬉しくなる
→
もっと大きな「ありがとう」の気持ちがお客様から返ってくる
→
どうですか、この無限ループ!
自分自身がサービスを楽しむことができれば、そのアクションでお客様をハッピーにすることができ、それがやがて巡りめぐって自分のところに返ってくる!
お客様にハッピーになっていただくことで、自分自身にハッピーが返ってくるんです。
この、ぐるぐると永遠に回り続けるしあわせの連鎖のことを、私は『ハッピーサイクル』と呼んでいます。
この連鎖があるからサービスの仕事は楽しいし、そのことをよく知っていて、それを実現している人たちの代表がディズニーランドなんですね。
だから私はいつも、声を大にしていいます。
「サービスは、やってるほうが楽しくなくちゃ意味がない!!」
これこそが、『ハッピーサイクル』の根本的なありかた。
そしてアナタは、「もっと楽しく働きたい、もっとサービスのお仕事を楽しみたい」と思って、この本を読んできたのですよね?
だったら、ここまでディズニーランドから学んできた「サービスを楽しむためのさまざまなエッセンス」を、アナタ自身で試さない手はありません。
「でも、具体的に何からしたらいいの?」
大丈夫です。これから『ハッピーサイクル』を使ってお話ししますから。
『ハッピーサイクル』のステップは、たったの4つ。とってもシンプルです。
シンプルだけど奥が深い、『ハッピーサイクル』の真髄とは!?
さぁ、いよいよクライマックス!
+2026年の補足
実はディズニーランドそのものが、「作る側が楽しみたい」という願いから生まれました。ウォルトは休日、娘さんたちを回転木馬に乗せて、自分はベンチでただ待っている。そのとき「大人も子どもも一緒に楽しめる場所はないのか」と考えたのが出発点だと、言われています(最初の開園は1955年)。やる側が"自分も楽しみたい"と本気で願ったから、あんなに楽しい場所になった。「やってるほうが楽しくなくちゃ意味がない」——本文の、その言葉と、同じ匂いがしますね。
川崎真衣