この章も、いよいよ最後の項に来ました。ここでおさらいです。ディズニーランドのスタッフのことを「キャスト」と呼ぶのは、彼らが「バックグラウンドストーリー」という名の台本に基づいてショーを「演じる人」だから、でしたね。サービスの仕事を「ショー」と考えることで、意味もなく笑顔をつくったりお辞儀をしたりするのではなく、そのバックグラウンドストーリーを理解して、意味のある笑顔やお辞儀をする。その「役を演じる人」になりきる。だから行動に気持ちの揺れが出にくく、いつも「楽しく働いているように見える」のでした。この考え方、やり方は、ディズニーランドでなければできない、というわけではあり